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Lovable AI と Logto を使ったバイブコーディングでアプリを素早く構築し、ログインフローも簡単対応

Lovable は、フロントエンド、バックエンド、データベース、デプロイまで、自然言語でフルスタックアプリを構築できる AI 搭載のコーディングエージェントです。Logto をサポートすることで、今ではセキュアなログインやユーザー管理、認証フローも簡単に追加できます。

Guamian
Guamian
Product & Design

ユーザー認証に何週間も費やすのはもうやめましょう
Logto でより速く安全なアプリをリリース。数分で認証を統合し、コア製品に集中できます。
始めましょう
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汎用的なエージェントからタスク特化型コパイロットまで、開発者はソフトウェア開発の根本的な変化を目の当たりにしています。しかし、すべてのエージェントカテゴリの中でも、最もワクワクする急成長分野は コーディングエージェント です。

LovableCursorWindsurfReplit のようなツールは、自然言語を本物の動くソフトウェアへ即座に変換して話題となっています。セットアップ不要。ボイラープレートも不要。純粋なアウトプットだけ。

そして今日、新たな用語が登場します―― バイブコーディング(Vibe Coding)

Lovable が先駆けとなり、バイブコーディングは AI とのチャットでアプリを構築する新しい発想です。この記事では、バイブコーディングの本質、Lovable がどのようにリーディングコーディングエージェントとして機能するか、そしてサインアップ・ログイン・ユーザーとアイデンティティ管理を備えたフルスタックアプリを数分で作る方法を紹介します。

Lovable AI とは?

Lovable はチャットベースの開発プラットフォームで、アイデアがそのまま動作するコード・レイアウト、さらにはホスティング済みアプリに変換されます。従来のコードを書く必要はありません。やりたいことを説明するだけ:

「2 つのチャートとサイドバーを持つシンプルなダッシュボードがほしい。」

AI はライブプレビューと編集可能なソースコードを、ほとんどの場合数秒で生成します。

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内部的には、Lovable は React や Tailwind などの最新フレームワークを使っており、プロジェクトのエクスポート、自分でホスティング、即時デプロイも可能です。

Lovable AI の主な特徴

Lovable プラットフォームの 9 つのキーフィーチャーをもとにした詳細な表です:

#特徴説明利点
1自然言語駆動のフルスタックアプリ英語でやりたいことを説明するだけで、フロントエンド・バックエンド・DB・認証すべてを瞬時に生成。開発時間を劇的に短縮し、ボイラープレートの障壁を排除。
2AI コーディングインテリジェンス & デバッグコード補完・バグ修正・ファイル/ログ/API のチャットナビゲーションをこなす組み込みアシスタント。非エキスパート開発者でも生産性向上&習得曲線を加速。
3実コード所有 & GitHub 同期本番用コード(React, Node など)を出力し、GitHub と双方向同期。コードを完全に自分のものとして管理、ベンダーロックイン防止。
4バックエンド統合Supabase, Stripe 等のバックエンドサービスにネイティブ対応。データベース・ストレージ・決済・認証連携もボイラプレート不要で簡単。
5ビジュアル編集 & スケッチからコード化スケッチやスクショ(手描き UI や Figma エクスポート等)をアップして本物の UI コード生成。ビジュアル編集モードも搭載。コーダーでなくても UI を柔軟に形作れる。
6デプロイ & カスタムドメインホスティングとカスタムドメイン設定ができるデプロイパイプライン内蔵。アプリ公開がスムーズ――複数サービスの切替え不要。
7コラボ & リアルタイム同期チームでリアルタイム共同作業、変更即時反映、バージョン履歴管理。ペアプログラミングやチーム向けに最適。
8セキュリティスキャンパブリッシュ時の組み込み脆弱性検査(特に Supabase 利用時)。出荷前に脆弱性発見でユーザー信頼度も向上。
9学習エコシステム & テンプレートチュートリアル、プロンプトライブラリ、テンプレートや学習リソース豊富。ラーニングカーブの緩和と新規開発者のオンボーディング促進。

Lovable でアプリ開発する利点

Lovable は従来の開発者ワークフローの常識を覆します:

  • 開発開始は VS Code の空白画面とは限らない。
  • レイアウト設計に Figma のモック必須じゃない。
  • ロジックに着手する前にチケット必須じゃない。

Lovable なら、「自然言語がコーディングだけでなくプロダクト構築全体の主要 UX」に。そのための作業環境を提供。

これは大きな可能性を生み出します:

  • プロトタイピング:静的モック不要。UX アイデアを数時間で実テスト可能。
  • オンボーディング:新メンバーもチャット形式でコード&機能探索。
  • アクセシビリティ:デザイナーや PM もコーディング不要で参加。

プロのソフト開発経験がない人にも Lovable は新しい創造の自由を開きます。作りたいものが分かっていれば、とにかく「バイブコーディング」していくだけで、アイデアが動くアプリになり、いつものブロッカーに引っかかりません。

Lovable から学べること

インターフェイスこそ新しい IDE

Lovable が示しているのは、「コーディング=タイピング」とは限らないということです。プロンプトや対話編集、意図の反映そのものがコーディングになり得る時代です。

これは少人数チームや個人開発でも、よりインクルーシブなコラボを実現。

速いループが完全設計に勝る

ツール切替やボイラープレートコード不要で構築・テスト・修正できれば、反復速度が上がり創造性もアップします。

熟練の開発者も、このコンテキスト切替削減&高速フィードバックループの恩恵あり。

AI ネイティブアプリには AI ネイティブなツールが必要

GitHub Copilot が VS Code 内で意味を持ったように、Lovable は「構造・論理・ユーザーフローがハードコーディングじゃなくダイナミックに定義される」新世代のエージェント駆動・プロンプトネイティブアプリのための最適解です。

Logto 認証を使ってフォトギャラリーアプリを構築

「フォトギャラリーアプリを作成して」とプロンプトするだけで、シンプルですがよくデザインされたウェブサイトが自動生成されます。

Lovable で Logto 認証を統合

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続けて Lovable に「認証に Logto を使って」と依頼。Lovable は Supabase の auth 連携が強いですが、Supabase はプロフェッショナルな CIAM ソリューションではありません。そこで Logto(オープンソースでプロ仕様の CIAM 製品)を選びました。

指示通り、必要なのは:

  1. Logto エンドポイント
  2. アプリ ID

これは React の SPA なのでアプリシークレットは不要。AI は自動で最新の Logto React SDK をインストールし、必要な認証コンポーネントを作成してくれました。

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エンドポイント取得は、Logto Cloud で新規 React アプリを作り、アプリ詳細ページでエンドポイントをコピーして Lovable に貼るだけ。Lovable 側はコードと設定ファイルを自動更新。

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アプリの リダイレクト URIサインアウト後の URL も入力する必要があります。

ここで注意点:Lovable の開発環境はクラウド上でホストされているので、リダイレクト URI に http://localhost:3000/callback のようなローカル指定は使えません。Lovable プロジェクトのライブ URL を使い、それを Logto Cloud コンソールに登録してください。

手順:

  1. Logto Cloud テナントへアクセス
  2. 該当のアプリを選択
  3. 以下の URL で置換:
  • リダイレクト URI:

    https://preview--snap-show-gallery-time.lovable.app/callback

  • サインアウト後リダイレクト URI:

    https://preview--snap-show-gallery-time.lovable.app/

いくつかチャットプロンプト・反復を経て、サインインユーザーだけが閲覧できる保護付きサイトが完成します。

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なお、この種のコーディングエージェントはプレビュー時に iframe を使うため、プレビュー画面から直接サインインページをトリガーできません。

サインインフローをテスト

「Sign in」をクリックすると Logto のログインページが開きます。認証の全フローをテストできます――デフォルトで Logto は メール+パスワード をサインイン方法に使っています。メール認証を済ませたら、Logto コンソールでユーザー登録成功も確認してください。

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ご覧の通り、あなたのユーザーが Logto Cloud コンソールに表示されました――つまり認証フローは機能し、アプリ経由で安全にユーザー登録が完了した証です。

これでログインフロー統合済みの完全動作アプリができ、Logto Cloud コンソールからユーザー管理も可能になりました。

Logto も AI 駆動の認証統合へ――次期アップデート

ここではシンプルな例をご紹介しました。Logto は現在、MCP サーバー(IDE 内で動作する管理コンポーネント)を鋭意開発中。そのおかげで、Logto ConsoleManagement API と IDE から連携できるようになる予定です。この仕組みにより:

  1. ユーザーの作成・管理
  2. ログ閲覧
  3. ログインフローの設定と管理
  4. 権限(APIリソース、パーミッション、ロール等)の設計・運用
  5. アプリ・リソースの管理
  6. などなど

AI と Logto の強力なインフラが組み合わされば、認証統合はもはや 複雑な作業 ではなくなります。